田舎から持ってきて植えた茗荷、絶えることなく続いていまだに美味しい子茗荷が出来る。ありがたい、、、。(2022年夏詠)
月: 2023年7月
予報図の赤を越したる猛暑かな
今の天気予報はいろいろあって面白い。温度や危険度の分布が色分けされるのも分かりやすくて良い。ずっと一番暑いのは赤だと思っていたら、次に紫がある。その次もある。なるほどなあ。昔ならたぶん赤どまりで間に合ったのではなかろうか、、、?(2022年夏詠)
昨日より月の育ちし簾越し
二階の寝室の西側の窓に簾を掛けている。灯を消すとちょうどその簾の向うに月が見える。大体同じ頃に灯を消すから少しずつ位置が上がり、少しずつ太って行く。あと数日すれば満月、、、。(2022年夏詠)
ラーメンの待つ間三分夕端居
これも夕端居、、、。(2022年夏詠)
肌脱の縦一文字手術痕
田舎に帰って近所の友人を訪ねた時の事、上半身裸で出てきた友人のみぞおち辺りに縦一文字に大きな手術の痕がある。電話では笑い話のように話していた入院話の内容がこれかと、、、。(2022年夏詠)
涼風となる一陣に息一つ
理由はいくらでも付くもので、梅雨の雨を理由に横着を決め込んでいたら生垣が大変な状態になってしまった。仕方なく脚立に乗って汗をふきふきの手入れ作業。何の拍子か時折強い風が通り過ぎて行く。全身の力が抜けるぐらい気持ち良い風、、、。(2022年夏詠)
句にならぬ暑さ句にするビールかな
一日暑さに耐え夕方に飲むビール、、、。(2022年夏詠)
三尺寝風来る方へ背を向けて
背に受ける自然の風、ちょっと贅沢なつかの間の眠り、、、。(2022年夏詠)
月見草夢二の猫に会ひさうな
本当は待宵草かな。昔から月見草と覚えているから月見草で、、、。(2022年夏詠)
先頭を次に譲りて溝浚へ
少しずつ代が替わっていつの間にか年寄のほうになってしまった町内の溝浚え、後のほうになると仕事は無い。若い人に任せてついて歩くだけ。後にはさらに長老が一人、、、。(2022年夏詠)