昨日の夕方外に出ると賑やかな蝉の声の中に混じって聞こえるのは確かに蜩、途端に涼しくなったような気がしました。掲句は昨年、田舎にて、、、。(2022年夏詠)
月: 2023年7月
昨日より深き田のひび土用干
あれよあれよという間に苗は育って我が家の周りは青田に、今土用干が始まっています。一度水を抜いて乾かすと根が強くなるのだそうです。合わせて予防の農薬散布、これはちょっと苦痛、耐えられない。慌てて窓を閉めてまわります、、、。(2022年夏詠)
少年の大人ぶる声夏休
プールのロッカールームで聞こえる大人びた声、それにしては内容が子供っぽいと思って振り向いてみると、やっぱりね。中学一年生かな、、、?(2022年夏詠)
藻の花のゆれが流れの速さかな
源流に近い県北の川、水がきれいだと藻の花もよく見えます、、、。(2022年夏詠)
軽やかに登山帰りの熊の鈴
私は途中にある滝見物、そこからさらに上へ上へと登山道が続いています。その登山道を降りてきた人、完璧な登山の服装、リュックに付けた熊除けの鈴の音が軽やかです。こちらの普段着姿が恥ずかしい、、、。(2022年夏詠)
天気予報猛暑時々曇りとか
当たって欲しくない天気予報、昨年の今頃、、、。(2022年夏詠)
両方のポッケに李一つずつ
子供の頃を思い出しての句。実家に大きな李の木がありました。近所で李があったのは我が家だけで、それが得意でした。そんなに食べたい訳でもないのにポケットを膨らませて遊びに行ったものです、、、。(2022年夏詠)
うじやうじやの中の一人のプールかな
夏の休日は大変!思うように泳げません。自然と休憩時間が多くなって、人間観察に使う時間が多くなります。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、お疲れ様です、、、。(2022年夏詠)
一日で野に戻りたる出水跡
近年はあちこちで水害が発生して、そんな中でこんな句を詠んで申し訳ないと思うのですが、いつもの河原が水面になる程度の出水、一日経つと水は引いて草は倒れているもののいつもの河原が、、、。(2022年夏詠)
夏の朝幼が走る母が追ふ
早朝の散歩での景。ベビーカーから降ろされ走り出した幼い子、慌ててベビーカーを押しながら後を追うお母さん。大丈夫です、田圃の中の道は車は通りませんから、、、。(2022年夏詠)