次々と台風が発生していますね。掲句は昨年、直接の被害は無く通り過ぎた台風でしたが、来るという日の朝は東の空が真っ赤に焼けていました。きれいすぎて台風と合わないなあ、なんて思いながら朝の散歩に出た記憶があります、、、。(2022年秋詠)
月: 2023年8月
老いたれば秋の昼寝も良かりけり
夏の疲れが出て来る頃、たまには昼寝も、と言うか眠気に負けてしまう今日この頃、、、。(2022年秋詠)
ポロロンと隣のチャイム豊の秋
トラックの止まる音がしてポロロンと鳴ったのは隣のチャイム、そして宅配のお兄さんの声、、、。(2022年秋詠)
その色の夕日に勝る赤蜻蛉
時々こんな赤とんぼに出会います。秋が進むとこんな色になるのか、初めからこんな色の種類なのか分かりませんが、なんだか得意そうに飛んでいるように見えてしまいます、、、。(2022年秋詠)
しつぽまで見ゆる鯖雲空広し
朝の散歩の空、盆地の真中です。川土手の道には周囲に高い建物が全くなく、東西に開けているのでずいぶん広く見渡せます。ちょうど頭から尻尾まで見える大きな鯖雲の腹の下あたりかな、、、。(2022年秋詠)
やつかいな物よ秋の蚊眼の隅に
これは本物の蚊、眼の隅には飛蚊症の蚊も、、、。(2022年秋詠)
側に来て触れむばかりに秋の蝶
何の拍子か蝶に好かれてしまって、、、。(2022年秋詠)
捨てられし所に育ち芋の露
道べりの畑と土手の僅かな隙間に収穫後の里芋の屑が捨てられていたのは数年前の事でした。屑と言ってもお百姓さんから見ればの話、私から見ればじゅうぶん食用になる芋でしたが、黙って持って帰るわけにはいかずそのままにして忘れてしまいました。それから数年、その芋から芽が出て今では立派な芋の葉が何枚も育っているのです。朝の散歩で通ると露が大きな玉となって光っています。あの下にはたぶん立派な里芋が育っているのでしょうね、、、。(2022年秋詠)
受け流す風の強さや青薄
どうやら今日が処暑らしい。こちらの天気予報は曇のち雨です。一雨降って、秋らしくなって欲しいものです、、、。(2022年秋詠)
一雨に立ち上がりけり秋の草
昨日の句の続きです。中にはそれっきり立ち直れない草もありますが、旱で萎れた草もほとんどは一雨でたちまち元気に立ち上がってきます。これぞホントの雑草魂でしょう、、、。(2022年秋詠)