北から西にかけての空に真っ黒な雲が層になって押し寄せて来ている事があります。境目から東は普通の春先の雲です。層になった雲より高いようです。きっとあそこが天気予報の寒冷前線の境目なんだろうと素人としては思うのですが、違いますか、、、?(2022年春詠)
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冴返るテント一張刃物売り
どうも今年は思うようには暖かくならない。と思っていたら昨年の今日にこの句が、、、。(2021年春詠)
三日月の刃の如し冴返る
なんと、もう三月です、、、。(2021年春詠)
冴返る耳の後もつま先も
昨日の立春は思わぬ寒さでした。春と思えば耐えられますが、寒い時は寒いですね、、、。(2020年春詠)
コンテナに「国鉄」の文字冴返る
たぶん物置に使われている払い下げのコンテナです。周囲になじんでいるものの、いまだにはっきりと読める国鉄の文字、丈夫です、、、。(2019年春詠)
捨てられてバケツ底無し冴返る
砕石場横の草むらにブリキのバケツ、誰がこんなところにと覗いて見ると底が無い。底が無いのにいくつかの空缶が入れてある。一年経った今も同じところに、もう周囲の色になじんで誰も気づかない、、、。(2019年春詠)
川底に赤錆の鎌冴返る
散歩途中に覗き込んだ用水路の底に一本の赤さびた鎌、ずいぶん長くそこに沈んでいたのだろうと思える色、どうして今まで気づかなかったのだろうか不思議なものです。気づけば毎日覗いて見たくなるのですが、やがて水量も増え、水草が生え、いつの間にか忘れてしまいます。これもいつもの事です、、、。(2018年春詠)
ぎこちなく釘打つ音や冴返る
近所から聞こえて来た釘を打つ音、素人、、、。(2017年春詠)
冴返る病院裏の常夜灯
病院のそれも裏口の常夜灯です。父が亡くなる前、すでに医者から告げられた余命の日数は越えていました、、、。いつまでたっても反省ばかりで、今ならもっとしてやれる事があったと思うのですが、過ぎてみないと分からない、、、。(2003年春詠)
死人てふ人だかりあり冴返る
徒歩通勤をしていた頃の古い事です。田圃の向こうに見える神社の傍に朝から人だかりがあり、パトカーの赤色灯が回っていました。何だろうと思っていたら、ちょうどそちらから戻って来た知り合いが、行き倒れの死人らしいと教えてくれました。寒い朝のことでした、、、。(2003年春詠)