今年はおかしな梅雨ですね。頭も身体も混乱してしまいそうです。掲句は昨年の梅雨らしい梅雨、水が出る度に川を見に行っていました。祈りを込めながら、、、。(2021年夏詠)
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本堂の高き床下蟻地獄
寺の本堂の床下に地獄がある。これも何かの仏の縁か、などと考えるような事はしない。つついてみたい気もするが、この齢になるとそれもやらない、、、。(2021年夏詠)
白き花いよいよ白くサングラス
サングラスをかけての運転、滅多にかけないので見える世界が新鮮でかえって疲れたりします。白いのはたぶんえごの花、、、。(2021年夏詠)
ほつれ毛のうなじ前行く白日傘
妄想、、、。(2021年夏詠)
梅雨の傘上げれば笑顔コンニチハ
どうやら下ばかり見ていたらしい。ふと傘を上げると目の前に知り合いの笑顔が、、、。(2021年夏詠)
ぼそぼそと話して二人韮の花
通りすがりの家庭菜園にて。結構長い一畝が丸ごと韮のようで白い花が咲いている。家庭用にしては多いような気もするし、売り物なら花は咲かせないような気もする。傍らにしゃがんで何やら話しながら作業されているのはご夫婦だろう。何気ない時の流れ、、、。(2021年夏詠)
塵芥車バックする音梅雨晴間
暦によると今日が夏至だそうです。相変わらず飛ぶように時間だけが過ぎて行きます、、、。(2021年夏詠)
大鯰通る門川濁らせて
門川とは言うものの実は農業用の用水路、音がするので覗いて見ると大きな鯰です。こちらに気づくと途端に勢いよく水を濁らせて逃げて行きます。子供が小さかった頃なら捕まえたりするところですが、今は静かに観察するだけです、、、。(2021年夏詠)
口角を上げる運動朝涼し
への字の口にならないように、、、。(2021年夏詠)
表にも裏にも干して梅雨晴間
とは言え今は二人切の生活、洗濯物の数も知れています。もう忘れましたが子供がいた頃には中にも干して、だったのでしょうね、、、。(2021年夏詠)