全身に力蝮を打つ漢

朝の道に轢死の蝮の子が一匹、草原要注意の季節です。掲句は以前見た景を思い出して詠んだ句です。知り合いの農家の男性が畦道で大きな棒を何度も振り下ろす姿、遠くから見ても分かるその全身の力の入れよう、すぐに蝮と直感できました。後で聞くと確かにその通りでした、、、。(2021年夏詠)

半ば枯れなかば生くる樹梅雨茸

数年前から衰えの見えていた栗の木、昨年はまだ半分ぐらいは青い葉が見えていましたが、今年は完全に枯れたようです。掲句の昨年すでに木の根元に見えていた梅雨茸、今年はますます元気で、徐々に木を占領しつつあるようです。鮮やかな土色です、、、。(2021年夏詠)