桜桃の夕日受くれば透き通り

掲句は昨年、今年は収穫「0」でした。花が咲いて、実がついて、そこまでは順調。その後みるみるうちに葉が伸びて実が落ちて、気づけば青々とした新樹に。天候のせいか、手入れの悪さか。あるいは、昨年見事なサクランボを頂き過ぎたからかも知れませんね、、、。(2023年夏詠)

桜桃に羽音ひそかや朝の雨

数日前の朝から鳥の声が賑やかで、もしやサクランボが、と出てみると案の定色づいている。食べてみるとまだ酸味が強く、色も薄い。もう数日晴天が続けばほどよく熟れて、甘さも増すのだが、昨日は雨になった。さらに数日は天気が悪い。このタイミングで雨に遇うと、実が水分を含みすぎて弾けた状態になり味が落ちる。なるほど、鳥はそれが分かっていて早めに来だしたのか、と雨が降ってから気づいた、、、。掲句は昨年。昨年はタイミングよく熟れて、鳥より先に十分に頂いた。その後で雨になり、掲句となった。鳥とのバトルは毎年の事、良い年もあれば悪い年もある、、、。(2015年夏詠)

桜桃の熟れ時鳥と見てをりぬ

我家に桜桃の木がある。子どもが小さい時に植えた木だが、たくさん実をつけるようになる頃には子どもは家を離れた。網もかけずに自然に任せているので、ほとんど鳥に食べられてしまう。鳥は利口で、羽音を忍ばせて毎日熟れ具合を確かめに来る。知らぬふりをしてギリギリまで待って、ちょっとだけ鳥より先にいただこうと思うのだが、敵もさる者。毎年の馬鹿な挑戦。(2009年夏詠)