と言うほど大した事ではありませんが、こう暑くては、、、。(2019年秋詠)
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ぼろ靴の布沁みとほる朝の露
朝露の季節です。ちょっと道を替えて河川敷の草の中へ入るともう大変、履き古した靴の中の靴下まで濡れてしまいます。後悔する瞬間ですが、少したてばまた同じところへ、、、。(2019年秋詠)
台風一過ねじ巻きなほす掛時計
終戦記念日ですがふさわしい句が見当たらず、こんな句を、、、。(2019年秋詠)
無人駅帰燕の後の巣がひとつ
早いものですね。燕が高いところを舞いだしました。南へ帰る日が近づいたのでしょう。掲句は昨年の秋初め、津山線の某駅で、、、。(2019年秋詠)
盆見舞布袋腹出し友来たる
実家の近所の幼馴染、何かと実家の面倒を見てくれて、本当に助かっています、、、。(2019年秋詠)
新盆の家煌々と夜を燈し
通りがかりに見た田舎のお盆の風景です、、、。(2019年秋詠)
偵察の上から目線おにやんま
今は空家の実家に帰ると、何やら変なやつが来たぞと思うのか、大きな鬼ヤンマが偵察にやって来る。こっちのほうが先住民なんだが、、、。(2019年秋詠)
争ふて空の乱るる赤蜻蛉
今年は長梅雨で少し遅かったように思いますが、普通の年だとこの辺りでは七月の終りに赤とんぼの群が見られるようになります。たぶんミヤマアカネです。私の田舎では年寄が「ぼにとんぼ(盆蜻蛉)」と呼んでいました。郷愁を誘われる蜻蛉です、、、。(2019年秋詠)
柚子坊のつひに裸にせし一樹
鳥の運んだ種で庭に何本も山椒の木が生えて来ます。何本も要らないけどと思いながらおいて置くとその木に柚子坊が数匹育ち始めます。揚羽の幼虫です。どんどん食べて、どんどん大きくなって、葉っぱが無くなる頃に蛹へと変わって行きます、、、。(2019年秋詠)
初秋とおもふ葉擦れの音にさへ
暑い日が続きますが立秋です、、、。(2019年秋詠)