反射的に捕ってしまう。来なくてもよいものを、、、。(2019年冬詠)
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万べんに撒いて冬田の野菜くず
野菜屑も田に鋤き込めばやがて肥やしとなる。出荷後の野菜屑だろうか、広い田に白菜やら大根の葉やらがやけに沢山、それも万遍に撒かれている。丁寧な仕事、、、。(2019年冬詠)
枯葎何気なさげに獣道
道路沿いにある遊休地、何年も経つうちに草ぼうぼうになり、いつの間にか狐まで住みついているらしい。時々こちらに気づいて慌てて茂みに逃げ込む姿を目にすることがある。逃げ込んだのはこの辺りと探してみると、確かに枯草の間が少し広がっているようにも見えるが、はたしてこれが獣道なのかどうか。姿はもう無い、、、。(2019年冬詠)
大注連縄吊るす大竹空の青
阿智神社の拝殿前にでんと吊るされた新しい大注連縄、その注連縄を上で支えているのがこれも新しい真青な大竹、新しい藁の色と竹の緑、下がっている紙垂の白の対比が美しい。コロナ禍の一年、皆さまお世話に成りました。来年は良い年になりますように、、、。(2019年冬詠)
仕残して雨となりけり小晦日
昨年の小晦日の句です。「こつごもり」「おおつごもり」言いにくい言葉です。子供の頃は「つもごり」と覚えていて本当は「つごもり」だと分かったのは歳時記を見るようになってからの事でした、、、。と、ここで終わる所ですが「まてよ?」と思って辞書を引くと、なんと「つもごり」も載っているのです。 つもごり【晦・晦日】「つごもり(晦)」の変化した語。国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988 と言う事は、、、。(2019年冬詠)
路地細し凍雲空を埋め尽くし
おや、こんな所に路地が、と店と店の間の細い路地に入ってみる。人一人がやっと通れる程度。すれ違いは出来そうにない。その路地の向こうには横切る人影が見えるから行きどまりではないらしい。上を見るとどの家も二階建てで、その上の空も同じく細い。寒そうな雲が埋め尽くしている、、、。(2019年冬詠)
数へ日の休み増えたる裏通り
昨年の倉敷美観地区での句。それでも表通りに出れば人もそこそこ、今年はコロナで人もまばら、、、。(2019年冬詠)
群鳩の羽音掠める冬の空
寒さに縮こまって歩いていると頭上でいきなり羽音の集団、見上げるとすでに通過して小さくなって行く鳩の群が、、、。(2019年冬詠)
壁一枚隔て霜降る音を聴く
寒い夜、、、。(2019年冬詠)
ストーブの煙一日吐き通し
最近時々薪ストーブの煙突を目にします。それ用に薪を積み上げてある所もあります。寒い日のそんなお宅の煙突からモクモクと出る煙、、、。(2019年冬詠)