ありがたし真正面より冬朝日

勝手なもので、夏にはあれだけ隠れて欲しかった太陽が今はありがたい。盆地は霧の朝となる事が多いが、その中を歩くと心底寒い。その霧が輝きだし、隙間が出来て太陽が顔を出す。途端に全身が暖かくなる。全身がホッとする。ありがたい瞬間、、、。(2018年冬詠)

「近寄るな危険」と書いて狐罠

田圃の側の土手に穴を掘って狐が住みついているらしい話は前からあって、田圃の持ち主が燻したりライトをつけたりするのは見ていたが、去年はとうとう捕獲用の檻まで設置された。その設置を知らせる看板、道べりに赤く大きく「近寄るな危険」の文字。看板があっても確かに狐には読めないと思うと何だか可笑しかった。それから半年、檻は田圃仕事が始まるまで設置されていた。どうなる事かと毎日楽しみに結果を確認しながら側を通ったが、とうとう狐が入っている事は無かった、、、。(2018年冬詠)