一夜にて消えし中州や出水川

遠くではっきり見えないが、春にはここ何年か自生した木に桜らしき花が見られるようになり、夏になれば鬱蒼と茂って雉や行々子の声が聞こえる鳥の楽園になっていた。それが、昨年の豪雨の後に見に行くと、一夜にして中州は濁流の下に消えてしまっていた、、、。(2018年夏詠)

咲き上る凌霄に空まだ重し

明けきらぬ梅雨空の下で凌霄花の朱色の花が咲き誇っています。かつて通った道の側の凌霄花、確かこの家の凌霄花の芯は不要になった有線電話の電信柱だった。いまではまるで「凌霄花の木」と言えそう、、、。(2018年夏詠)