朝まだき、桜堤の端にある駐車スペースに他県ナンバーの大型トラックが一台、長距離を走ってきて、朝一番の配達までをひと眠り、と言ったところか。お疲れ様、、、。(2021年春詠)
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触れし手に木肌のぬくみ桜かな
四月一日、西東三鬼の忌日です。三鬼に「花冷えの城の石崖手で叩く」の句があります。かつて三鬼が遊んだ城山の石崖です。懐かしさが表れていますね。掲句は私の駄句、桜の頃の、感慨としては近いものだと思いますが、なかなか、、、。(2021年春詠)
夜桜のこの世あの世のあはひとも
夜桜もきれいですね。ライトアップも良いですが、掲句は何もない薄明りの中の夜桜、まるでこの世の物とは思えない美しさ、、、。(2021年春詠)
一望の屋根の間にまに桜かな
花の季節になりましたね。掲句は昨年、倉敷阿知神社の絵馬殿からの桜です、、、。(2021年春詠)
今年また桜の下で出会ひけり
桜の季節になると遠くから散歩の足を延ばして桜並木を見に来られるお年寄りの男性。お元気で何よりでした、と昨年の桜の下での挨拶。今年はまだ、、、。(2021年春詠)
住み古し地の朝桜夕桜
どうやら一昨日の雨で咲き始めたようです。まだ開花とは言えませんが、木全体がピンク色に見えだしました。今年もしばらく桜の句を、、、。(2021年春詠)
桜桃の花や刃の昼の月
我が家の桜桃の花が満開です。例年だとミツバチが煩いぐらい来るのですが、今年は一匹も見えません。寒かったからかな?それだけの理由なら良いのですが、、、。(2021年春詠)
冴返るテント一張刃物売り
どうも今年は思うようには暖かくならない。と思っていたら昨年の今日にこの句が、、、。(2021年春詠)
囀を仰ぎて上る米寿坂
倉敷阿知神社の米寿坂。数えた事はありませんが米寿坂と言うからには八十八段でしょう。いつも鳥の声が豊富で、必ず何度か立ち止まって上を見ます。と言えば聞こえはいいのですが、実は急階段で一気には登れないのです。今が古希です。実際に米寿になった時にこの階段を自分の足で登れたら立派だと思うのですが、仮にその頃生きていたとしても、その頃には倉敷まで出かけていく事もままならない状態でしょうね、、、。(2021年春詠)
人住めり霞の中の二三軒
山の中腹に離れ離れに見える家が数軒。洗濯物も見えるから、人が住んでいる。人の住んでいる家は見た目も違う。家も生きている、、、。(2021年春詠)