触れし手に木肌のぬくみ桜かな

四月一日、西東三鬼の忌日です。三鬼に「花冷えの城の石崖手で叩く」の句があります。かつて三鬼が遊んだ城山の石崖です。懐かしさが表れていますね。掲句は私の駄句、桜の頃の、感慨としては近いものだと思いますが、なかなか、、、。(2021年春詠)

囀を仰ぎて上る米寿坂

倉敷阿知神社の米寿坂。数えた事はありませんが米寿坂と言うからには八十八段でしょう。いつも鳥の声が豊富で、必ず何度か立ち止まって上を見ます。と言えば聞こえはいいのですが、実は急階段で一気には登れないのです。今が古希です。実際に米寿になった時にこの階段を自分の足で登れたら立派だと思うのですが、仮にその頃生きていたとしても、その頃には倉敷まで出かけていく事もままならない状態でしょうね、、、。(2021年春詠)