青葉木菟遠く眠りの中を鳴く

掲句は昨年、そう思って考えてみると今年は青葉木菟の声をまだ聴いていない。鳥の声は毎年少しずつ変わって行く。今年は何十年ぶりかで郭公がやって来た。それも一日だけ。何年か前から来だした雪加が今年はよく鳴いている。相変わらず元気なのは行々子、、、。(2018年夏詠)

大楠の洞をねぐらに青葉木菟

そろそろアオバズクの声が聞こえる頃ですが、なぜかこの頃になると近所の神社のほうからフクロウの声が聞こえるのです。毎年のことです。フクロウもアオバズクも同じ仲間ですが、俳句ではフクロウは冬、アオバズクは夏の季語になります。そこで俳句にするときは青葉木菟で詠んだりしますが、鳴き声は明らかに梟です。見た目も似ていますが青葉木菟のほうが小型です、、、。(2016年夏詠)

月夜とも朝とも遠く青葉木菟

窓の明るさに目覚めると遠くからかすかに青葉木菟の声が聞こえている。ということは月夜の明るさ?それとももう朝?まあいいか、しばらくは青葉木菟の声を聞いていよう、と思っているうちにまた眠ってしまう、、、。(2015年夏詠)