トントンと上がれるのはせいぜい十段、とりあえずそこで葉桜を鑑賞、、、。(2020年夏詠)
どの店も五月へ扉みな開けて
ちょっと出かけた街の商店街、通りへ向けた入口がことごとく開いていた。まるで五月の風を呼び込もうとするように、、、。(2020年夏詠)
窓を背の卓に立夏の朝日差す
いつもと変わらない日常も立夏と思えばテーブルに差す朝日の光さえも新鮮に見える、、、。(2020年夏詠)
艶やかに雨後のみどりの日の緑
新緑がきれいです。雨に濡れると殊更です、、、。(2020年春詠)
一抱へほどに括られ豆の花
近所の家庭菜園、いつも上手に育てられる。と思っていたらどうやら大きくなり過ぎたようで、ざっくりと括られていました、、、。(2020年春詠)
子雀の一度に飛べぬ巣への距離
散歩の途中で出会った雀の子です。ちょっと足(羽)を延ばし過ぎたようです、、、。(2020年春詠)
五月来る始発列車に起こされて
五月です、、、。(2020年春詠)
鳥声や結末のなき春の夢
はやくも四月の終り、春ももう少し、鳥の声に目覚めて春の夢は相変らずの中途半端、、、。(2020年春詠)
出掛けぬと決めし一日昭和の日
一年後には「去年の昭和の日はコロナで・・・」と書けるかな、と思いながら昨年の昭和の日に詠んだ句ですが、そうはなりませんでした。今年も出かけません、、、。(2020年春詠)
雨風に声が声呼ぶ蛙かな
一匹が鳴きだすとあっちでもこっちでも、、、。(2020年春詠)