この時季、もう完全に列車のほうが負けています、、、。(2019年夏詠)
木天蓼の花や豊かに濁川
山道を走っていると梅雨時になると葉っぱが白くなった木を見かけて気になっていました。それがマタタビの木で在る事を知ったのは最近の事です。走っていると白くなった葉っぱばかりが目についててっきりそれが花かと思っていましたが、止まってみると葉っぱよりも質素な白い花が咲いているのです、、、。(2019年夏詠)
梅雨寒や客なき店の昼灯
梅雨です。掲句は昨年の通りがかりに覗いた某シャッター街での景、今年はコロナ禍でもっと寂れたのではなかろうか、、、。(2019年夏詠)
六月や鳥それぞれの子を連れて
雀、烏、鴨、燕、鳶、と子育て真っ最中の鳥たち、元気に育てよ、、、。(2019年夏詠)
炎天の極まり空の暗くなる
六月とは思えない晴天続き、まるで真夏の空のようです。いつもの年ならもっと涼しいのでは、と思いながら去年の句を見ていると、やっぱり六月にこんな句を残していましたよ、、、。(2019年夏詠)
空に田に二つ日のある暑さかな
もう少し早く出れば良い物を、散歩に出る時間がついつい遅くなってしまいます。空に太陽、田植の終わった田圃にも太陽、梅雨前のまだ暑さに慣れていない身体には応えます、、、。(2019年夏詠)
門川に音の生まるる田植時
田植時になると勢いよく水の流れる用水路。田圃の水口ごとに小さな堰があり音が生まれる、、、。(2019年夏詠)
夏の月夜汽車は鉄路響かせて
月がきれいです。こんな夜は梅雨に入っていなくて良かったと思うのです、、、。(2019年夏詠)
降るでなし降らずでもなし梅雨近し
九州南部、四国と梅雨入りし、中国地方ももうすぐだとおもっていたら、そうでもなさそう。天気予報にしばらく雨マークなし、、、。(2019年夏詠)
素麺のつゆを透かせて江戸切子
ちょっと贅沢に江戸切子(のつもり)の器で、、、。(2019年夏詠)