烏瓜やつと夕日の色となる

烏瓜が色づき始めました。色づくまでは全く存在感のない烏瓜ですが、色づき始めると途端に存在感を増してきます。他の植物がしだいに衰えて行く中で、夕日の色と良い勝負をしています。秋の深まりを感じます、、、。(2015年秋詠)

捨て犬の人恋ふ目つき秋の雨

奥津湖の湖畔に古民家風の店があります。その近くの広場に数年前から見かける白い犬がいます。捨て犬なのか、迷子になって置いて行かれたのか、車を止めると確かめるようにこちらを見ます。近寄ってくるのでも、逃げて行くのでもありません。ただじっと見ているのです。晴れている日はよいのですが、雨の日にその目を見ると、ちょっと辛いのです、、、。(2015年秋詠)

店先の皿に足留む秋日和

古い物が好きで、骨董屋さんやリサイクルショップなんかがあるとつい足が止まってしまいます。かと言って買うわけではなく、ひたすら黙ってあれこれ眺めるだけです。良い物は高い、これが常識で、素人が安いからと手を出すとロクなことがないのは重々承知です。唯一分かるのはパソコンの部品ぐらいですが、それでもジャンク品に手を出して失敗する事も。掲句は倉敷の小さなお店、、、。(2015年秋詠)

かきわけし人に噴きだす秋の汗

天気予報では暑さも今日ぐらいまでらしいです。ですので今シーズンの締めくくりに汗の句を一句。台風も来ています。これも今回で終わりにして欲しいですね。秋雨前線も暑さも連れて行って、一気に、、、。(2015年秋詠)

コスモスのゆれて七色十色かな

コスモスの句をもう一句。今日の天気予報は曇です。久しぶりに秋を探しに出てみようかと思っています。掲句は昨年のコスモス、今年はこの雨続きで育ちすぎているかも知れませんね、、、。(2015年秋詠)

コスモスの映りし水の真つ平

10月になりました。なかなかスッキリした空にならなくて、困ったものです。これだけ秋雨前線が活発な年も珍しいですね。お百姓さんはお困りでしょう。掲句は昨年の雨上がりのコスモスです、、、。(2015年秋詠)