ここにもあった赤い実。雨後の夜明の実南天、朝日に光っている、、、。(2023年冬詠)
残り湯の柚子湯のゆずの種一つ
冬至です。せっかくの柚子湯なんで、と楽しみ尽くした後の柚子の種、、、。(2023年冬詠)
近道に抜ける細路地花八手
昔、通勤で使っていた道を通ってみました。私が毎日通っていた頃は田圃の中を抜けて、突き当りの家並の間の細い路地を抜けて国道の信号のある交差点に出る、という道でしたがずいぶん変わっていました。田圃が無くなりマンションが何棟も建ち、ソーラーパネルも沢山並んでいます。変わっていないのは最後の家並のところの細路地と花八手だけ、、、。(2023年冬詠)
赤き実に声を絞りて冬の鵯
鵯は歳時記では秋ですが年中やって来ます。四季それぞれに餌になるものがあるからでしょうが、特に冬は大木になったクロガネモチの真っ赤になった実がたわわにありますので賑やかです。他の鳥を追っ払ったり、縄張りの主張をしたり、うるさいです、、、。(2023年冬詠)
懸大根作務衣の似合ふ修行僧
実家は農家でしたので、毎年沢山の懸大根をしていた記憶があります。掲句はどこのお寺だったか、TV放送で見た修行風景の一コマ、、、。(2023年冬詠)
冬ざれや風に匂へるパンケーキ
食いしん坊ではありませんが、鼻は利くほうだと思っています。美味しそうな匂い!いつもの散歩の途中にて、、、。(2023年冬詠)
黒々と冬田の息吹荒起し
もう来年の準備にと荒起しをされている。黒々と返された田は見ていて気持ちの良いものです。土の匂いもそうです。一方で収穫後に何もされていない田があります。どうされたのかと心配もします。農業をされている皆さんそれなりの年齢の方ばかりなので、、、。(2023年冬詠)
息白し深呼吸とも吐息とも
大きな息、さてどちらかな、、、?(2023年冬詠)
単線や抜きつ抜かれつ冬うらら
単線の列車は総じて遅い、というのもありますが、すれ違いの待ち時間なんてのもあります。だから車で平行して走っていると同じ列車に何度も会うのです。スピード違反なんかしていませんよ、、、。(2023年冬詠)
石蕗や時に揺らめくランプの灯
森のレストラン、外から見ただけです、、、。(2023年冬詠)