毎年橋のたもとの同じ所に咲く立葵の花。立葵のてっぺんの花が咲くと梅雨が明けるそうな。では最初に花が咲くのは、梅雨入りのしるし、、、?(2024年夏詠)
水入りてより田蛙の夜となりぬ
毎年不思議に思う事です。田に水が入るとその日の夜から賑やかな蛙の合唱が始まります。稲作に合わせて蛙の生態系が出来ていると言う事なのでしょうか。歳時記では田蛙は春に分類されていますが、このあたりではちょうど今頃、すなわち夏の風物と言えます、、、。(2024年夏詠)
初夏の雨に灯して森の家
蒜山から新庄村に抜ける県道58号線沿いの森の中にあるレストラン、天気が良い日でも薄暗い森の中、まして雨の日はと思うとそうではなく、全体が濡れた森の中に灯りの色がきれいなのです。一度寄ってみようと思いつつ、いまだかなわず、、、。(2024年夏詠)
夏蝶となり緩やかな翅使ひ
大きな揚羽蝶、大きいから翅使いも緩やかに見えるのか、食料となる花の蜜が多くて余裕があるから動きも緩やかになるのか、、、。(2024年夏詠)
風の昼球体重きおほでまり
徒歩通勤をしていた頃、道べりにあった旧家の庭、この季節になると手の届きそうな所に真っ白な大きな花を鈴なりに付けていた。大手毬、まさに名前の通り。実際どれくらいの重さなのか、触ってみたかったが結局、、、。(2024年夏詠)
蕗の葉を千切りて拭ふ手のボンド
木の切口の腐食防止には専用の薬剤でなくても木工用ボンドを塗っておけば良い。と言うネットからの知識でボンドを塗っていたら自分の手にまで塗ってしまった。慌てて近くの大きな蕗の葉をちぎって、、、。(2024年夏詠)
戸と言う戸開けて五月の風通す
現在月一回のペースで実家に帰り、草刈やら掃除やらをしています。その実家で最初にするのが家じゅうに風を通す仕事です。表から裏まで、、、。(2024年夏詠)
まつすぐに道を渡るかなめくぢり
また例によって暇を極めた観察をしようかと思ったが、さすがに無理だった時の句、、、。(2024年夏詠)
苗積んで軽トラ走る代田へり
田植が始まりました。毎年の事ですが活気がある田園風景です。いつもと違うのは米価格の高騰、さてどうなる事でしょうね、、、。(2024年夏詠)
すり寄りし猫抱きしむる若葉寒
都合が良い時は寄って来るのです。都合がわるければ知らん顔、、、。(2024年夏詠)