彼岸花咲いて墓域の明らかに

まだ多くはありませんが彼岸花が咲き始めました。掲句はちょうど彼岸の頃、久しぶりに遠回りをした散歩途中の墓地、墓地とそこへ続く細い道が彼岸花で囲われていました。今までそこに墓地があることも知りませんでした。彼岸の頃に咲くから彼岸花ですが、墓地に咲きやすいのも事実、そして花の形も、、、。(2015年秋詠)

彼岸花咲けども暗し屋敷跡

近くにある神社の隅に石碑がある。それには、その碑を建てた人の家がかつてはこの地にあり、幼少の頃には朝夕に神社の明かりを見て勉学に勤しんだ事が、七語調の詩として切々と詠われている。その石碑のある場所の後には、何本もの大きな杉の木があり、その間には竹まで生えて、人の入れない鬱蒼とした藪になっている。たぶんそこが屋敷跡なのだろうと思うのだが、その面影は全く無く、単なる想像に過ぎないのかも知れない、、、。(2014年秋詠)