川広く使う一群春の鴨

今年は例年になく水鳥の姿が少なかった。春になってさらに少なくなってきた。まだ残っている鳥たちが広くなったスペースを使って存分に遊んでいる。もう残ると決めた二羽だろうか、少し離れた所で静かに過ごしている、、、。(2018年春詠)

身のまはり隙間の多し春の鴨

掲句は完全なこじつけです、、、。先日読売新聞に、GPSでの位置計算に相対性理論を使うことによって、誤差を5Cm以内に抑えた自動制御の記事が載っていました。昔タイムマシンについて書かれた本を読んだときに相対性理論が出てきて、難しいことはサッパリ分からないけど、何となくタイムマシンの可能性を感じたりしたことを思い出しました。相対性理論は今でもわかりませんが、昔夢の中のことのように感じた理屈が、現実の中で使われるようになっているなんてホント驚きです。人間ってすごいものですね、、、!(2014年春詠)

近寄れば離れ川原の春の鴨

河川敷公園の芝生や土手の草が芽吹き始めると、鴨たちは地上に上がってその芽をついばむことが多くなってくる。何とか邪魔をしないでその側を通りたいと思うのだが、鴨たちは毎日見ていても人畜無害の人間と犬とは思えないようで、ある程度まで微妙な距離を保っているが、それを越えると一斉に飛び立って、水面へと退避していく。逃げなくてもいいのに、と思いながらしばらく歩いて振り向くと、もう元の辺りに戻っていることが多いが、、、。(2014年春詠)

縦横に川使ひけり春の鴨

冬の間はくっつくでもなく離れるでもなく、浮寝鳥を決め込んでいた鴨たちですが、春の日差とともに活発に動くようになります。活動範囲も広くなるようです。川幅いっぱいに自由に泳ぎまわって、何やら遊んでいるようにも見えます。浮寝鳥の時と違って楽しそうですね、、、。集団で河川敷に上がって草を啄ばむ姿もよく目にします。新芽ばかりを啄ばむのでしょう、後には指の先ほどの鮮やかな緑色の糞がたくさん残っています、、、。(2013年春詠)