古書市の外は時雨の一葉忌

古い事になるが、毎年行われる図書館主催の無料の古本市に、一時期復刻本が多数出ていた事があった。著名な作家の作品を、装丁まで初版の状態で復刻したもので、何冊もいただいて帰った。本の状態はすこぶる良くて、読まれた形跡のないものがほとんどだった。その中に一葉の「たけくらべ」もあった。たぶん興味があってセットで購入したものの、読まずにそのまま保存されていたのだろうな、と思いながら開くと、本文がくずし字で書かれていて全く読めなかった。結局そのままで翌年手放すことになってしまった、、、。(2914年冬詠)

「古書市の外は時雨の一葉忌」への2件のフィードバック

  1. 図書館が譲ってくれる、ほとんど読まれてない本って購入時にどういった基準で選ばれたのだろう?
    無料でもらえるのはありがたいけれど、市民の税金で買われる本なのだから一般市民が利用するであろう本を選んでもらいたいものです。
    難しいのかな?

    1. いえいえ、古本市用に個人の寄付された本ですから御心配なく。
      昔、ステータスとして百科事典が売れた時期がありましたが、復刻本もその流れのようなものでしょう。
      同じ物が何組もありました。
      私もまとめて寄付してお礼の葉書をもらった事があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です