すかんぽや野に忘られしヘアバンド

滅多に子供を見る事も無い田舎です。ましてその道端に子供用のヘアバンドが落ちているなんて事は奇跡に近いのではなかろうか。そのまだ野の色に馴染まない赤色の眼に鮮やかだった事。周囲を見渡してもどこにも子供の姿は無く、さてどうしたものかと考えたが、結局そのままにしておいた。ヘアバンドは何日たってもそのままで、やがて鮮やかだった色も野の色に馴染み、草も伸びて視界から消えて行きました、、、。(2015年春詠)

「すかんぽや野に忘られしヘアバンド」への4件のフィードバック

  1. 小学生の時だったのでしょう、あまり好きとはいえなかった音楽ですが、♪土手のすかんぽジャワ更紗・・・の歌を思い出しました。
    調べてみると北原白秋作詞、山田耕作作曲の名コンビによる歌でした。

    1. 私もスカンポを知ったのはこの歌です。
      どんな植物なんだろうとずっと思っていましたが、俳句を始めてやっとわかりました。
      田舎で育った身にはずいぶん身近な植物でした。

  2. 女の子もずいぶん探したでしょうね。ヘアバンドに焦点が絞られていて、悲しみがありますね。

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