捨てられし家より高く棕櫚の花

網目状の皮は棕櫚縄になるし、細く裂ける葉とよく撓る茎はハエ叩きの材料にはちょうど良い。だから実家にも植えてあった。下のほうから順番に利用して行くので年毎に背が高くなり、終いには梯子をかけても取れない高さになり切られることになる。掲句は空家になった家の傍の棕櫚の木、大きくはなったが既に利用する人もなく、切る人もいない。それどころか、家の屋根も半分落ちかけている、、、。(2015年夏詠)

「捨てられし家より高く棕櫚の花」への4件のフィードバック

  1. 棕櫚の蝿タタキを見たのはどこだったのだろう?
    確かに見た記憶は有るけれどはてそれがどこだったのか?とんと思い出しません。
    堅めの茎の感触も手が覚えているけれど、場所の記憶が薄れています。
    実家で無かったのは間違い有りませんが。

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