身体より影の濃かりし目高の子

川を泳ぐ魚の小さな子どもが目高だと思っていた。鮒も鮠も見分けがつくようになるまでは目高なんだと思っていた。目高が目高という種類の魚で、さらに目高にも何種類もあるなんてことを知ったのは大人になってからだった。それはさて置き、水路を泳ぐ目高の子を見ると、身体は、これも保護色なのだろう、水に近い色をしているが、日を受けて出来た水路の底の影は一人前に黒かった、、、。(2010年夏詠)

「身体より影の濃かりし目高の子」への2件のフィードバック

  1. メダカもきれいな水のところに生育する種の様ですから、子供の頃遊んだ川は鮎も住むメダカも住むきれいな川だったようです。
    山紫水明の地を離れて早や40年強、故郷は遠きにありの感が強くなります。
    影の方が本体より濃い、観念で無く写生で出来た句ですね。

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