(2012年夏詠)
カテゴリー: 2012
農小屋へ一すじの道青田風
(2012年夏詠)
人の足人の影踏む大暑かな
(2012年夏詠)
涼しさに翼ひらいて朝の鳩
別に涼しいから飛んでいる訳じゃあありませんよ、と言われそう、、、。(2012年夏詠)
釘一本打つて滂沱の汗となる
世の中ってこんなに暑かったのか、と感じた退職後半年の句、、、。(2012年夏詠)
羅をさらりと名古屋場所のひと
今日から名古屋場所です。名古屋場所に限ったことではありませんが、テレビで相撲中継を見ていると、必ず美しい着物姿の女性が映りますね。それも同じ女性が同じ席に、日々違う着物で、というケースが多いのですが、どういった方なんでしょうね?こんな事を考えながら平日に相撲中継を見ている、無職、を実感する時です、、、。(2012年夏詠)
目高にもある太つちよと痩せつぽち
ちょっと息抜きです、、、。(2012年夏詠)
川幅を水の満たして合歓の花
私の生家近くの川は谷川に毛の生えた程度の細い川だった。だから通常の水量は高が知れていたが、ちょっと大雨が降ると川幅いっぱいの水量となった。それでも溢れる事は無く、子供心には水が引いた後に変わって見える川の様相が楽しみだった。今の住居は吉井川の近くで、さすがにそういう不謹慎な事を考えるより不安のほうが先にやってくる。それでも難なく時が過ぎれば、やはり大きな川幅を満たして流れる水には魅力がある、、、。(2012年夏詠)
清水汲むペットボトルを曇らせて
山道を走っていると清水の湧き出しているところがある。傍に小さな祠があり、水神様が祀ってある。これなら飲んでも大丈夫だろうと、手に受けて口に運ぶ。冷たい、美味い、一度に暑さが引いていく。せっかくだからと、車から空いたペットボトルを出してくる。小さな口からチョロチョロ入れると、入れたぶんだけペットボトルの周囲が曇ってくる、、、。(2012年夏詠)
睡蓮の池眠らせて雨しとど
ヘッダーの写真は今年の入梅前の衆楽園、睡蓮が池を覆うように増殖している。掲句は2012年の梅雨のさ中の衆楽園、人の姿は無く、池はまるで眠っているようだった。それにしても、睡蓮の勢いがすごい!ひしめき合って、年々勢いを増しているような気がする、、、。(2012年夏詠)