竹竿の先に細い竹で団扇ぐらいの輪を作り、それに蜘蛛の巣をぐるぐると巻きつける。これで高いところの蝉を採るのですが、蜘蛛の巣の中でも女郎蜘蛛の巣が、強さでも粘着力でも一番良かった。そんな訳で、女郎蜘蛛には親しみを感じるのです。大きな体の鮮やかな黒と黄の縞模様で、頭を下に空中をしっかりと掴んだ姿は、風格すら漂わせているように感じられます。(2010年夏詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
竹竿の先に細い竹で団扇ぐらいの輪を作り、それに蜘蛛の巣をぐるぐると巻きつける。これで高いところの蝉を採るのですが、蜘蛛の巣の中でも女郎蜘蛛の巣が、強さでも粘着力でも一番良かった。そんな訳で、女郎蜘蛛には親しみを感じるのです。大きな体の鮮やかな黒と黄の縞模様で、頭を下に空中をしっかりと掴んだ姿は、風格すら漂わせているように感じられます。(2010年夏詠)