国宝の縁を借りたる三尺寝

閑谷学校は何度訪れても飽きることがない。丸みを帯びた石塀、講堂の磨かれた床、床に切られた炉の跡にも心惹かれる。講堂の縁に腰を下ろし、吹く風に身を任せながら古に想いを馳せていると、つい眠くなってしまう。(2002年夏詠)