ふり返る窓にわが顔暮早し 外を見ようとして振り返ると、すでに外は暗く、窓硝子には自分の顔が映っていた。顔は中途半端に汚れた硝子にデフォルメされ、哀れに疲れて見えた。慌ててブラインドの紐を引いた。(2010年冬詠)