風が無いようであるのかも知れません。あるいは虫でも這っているのかもしれません。抜き忘れている庭の草にかすかな揺れが、、、。(2018年秋詠)
月: 2019年8月
峡の空高し秋燕点となり
ちょっと早いですが暑い句より良いかと思ってこの句を。今日は田舎へ墓掃除に行ってきます。両側から山が迫る、私の原点の田舎です、、、。(2018年秋詠)
新涼や触れて匂へるハーブの葉
我が家の庭に長年生えて来るハーブ、たぶんミントの一種だと思うのですが正確なところは分かりません。70~80Cmぐらいの高さで、黒っぽい茎、花も黒っぽい紺色です。ちょっと触れただけで良い匂いがしてきます。どんどん増えるかと言うとそうでもなく、そばを歩くと自然に触れて匂ってくる適度な量、、、。(2018年秋詠)
諭しつつ犬の草の実取りにけり
立秋です。立秋にふさわしい句にしたほうが良いのですが、一度は書かなければならないのでこの一句に。夏が越せずに私の相棒、愛犬もみじが7月31日夜9時30分に亡くなりました。覚悟はしていたつもりですが、一週間たった今も悲しみは消えることなく、何となく日々を過ごしています。とは言え、今日からは秋、そろそろ心を切り替えなければなりません。このブログも犬が居なければ成立しないのですが、もう少し続けようと思っています。一緒に歩いた所も一人で歩けば、また違った景が見えるかも知れませんから、、、。(2018年秋詠)
朝涼や無口と無口すれ違ふ
せっかくの涼しさの中、私にとってはこのほうが都合が良い。お喋りの人に遇うと大変、捕まっている間に太陽が昇ってしまってせっかくの涼しさが、、、。(2018年夏詠)
幾度を見し青空や原爆忌
また一年、暑い日がやって来ました、、、。(2018年夏詠)
限りなく退屈と言ふ牛蛙
ぐう・・・・・ぐう・・・・・ぐう・・・・・、散歩の途中で聞える牛蛙の声、平凡、退屈、何んと言う間合いなんだろうと思う、、、。(2018年夏詠)
かなかなや内より暮るる杉木立
蜩の声が聞こえ始めました。夕方に聞き、次の日の朝に聞き、やっと涼しくなるのかと思ったら次の日には聞こえなくなりました。しばらくは猛暑のようですね。みなさんご自愛ください、、、。(2018年夏詠)
億万の稲の葉先の露涼し
早朝を歩くと涼しい。大きく育った稲の葉先のそれぞれに露が宿って光っている。そろそろ穂が出る気配も、、、。(2018年夏詠)
病葉の音たてて這ふアスファルト
カラカラに乾いて落ちた葉が熱風に音をたてて転がって行く、、、。(2018年夏詠)