寒いですね。電気毛布と言う選択肢もありますが、どちらかと言えば蒲団を重ねて暖房なして寝るほうが好きです、、、。(2019年冬詠)
月: 2021年1月
蝋梅の一枝柩を閉づる前
義母の葬儀は小さな部屋での家族葬だった。部屋に入ると線香とは違う香りが漂っていた。見ると祭壇に蝋梅が一枝挿してあった。「あ、これか、もう蝋梅が咲いているんだ」と思いながら手を合せた。その蝋梅を最後にそっと胸元に添えたのは義姉だった。もう一年、義母の葬儀での句、、、。(2019年冬詠)
ひげ剃るも無精となりし寒さかな
どこに行くでもなし、誰に会うでもなし、まあいいか、と、、、。(2019年冬詠)
緩慢に来てすぐ捕れる冬の蠅
反射的に捕ってしまう。来なくてもよいものを、、、。(2019年冬詠)
万べんに撒いて冬田の野菜くず
野菜屑も田に鋤き込めばやがて肥やしとなる。出荷後の野菜屑だろうか、広い田に白菜やら大根の葉やらがやけに沢山、それも万遍に撒かれている。丁寧な仕事、、、。(2019年冬詠)
枯葎何気なさげに獣道
道路沿いにある遊休地、何年も経つうちに草ぼうぼうになり、いつの間にか狐まで住みついているらしい。時々こちらに気づいて慌てて茂みに逃げ込む姿を目にすることがある。逃げ込んだのはこの辺りと探してみると、確かに枯草の間が少し広がっているようにも見えるが、はたしてこれが獣道なのかどうか。姿はもう無い、、、。(2019年冬詠)
ポケットにトリスの小瓶初電車
こんな旅がしてみたいと詠んだ昨年の句。まあ初夢みたいなもんですね、、、。(2020年新年詠)
去年今年メビウスの輪の裏表
あまり深く考えないで結構です。こんなものかなと、、、。(2020年新年詠)
初夢の目覚めてすでにおぼろなる
毎年の事ながら良い夢を見たいと思いながら、記憶に残らない夢。そんな夢だから良いのだとも言えますね、、、。(2020年新年詠)
新聞の重き一束大旦
今も昔も変わらずに元日に来る新聞の束、これも風物詩。新聞配達の方お疲れ様です、、、。(2020年新年詠)