衰えか、、、。(2020年秋詠)
月: 2021年8月
一山を越えて汽笛の秋の声
秋は空気が澄むからでしょうか、思わぬ方向から汽笛が、、、。(2020年秋詠)
遠来の風出来立ての鰯雲
昨年の台風一過後の朝の鰯雲、、、。(2020年秋詠)
秋口の病葉とめどなき並木
近くの土手の桜並木は日照りに弱いのか毛虫が多いのか、桜紅葉と言える期間が無く、秋になると早々に散って行きます。毎年のことです、、、。(2020年秋詠)
家一戸減つて濃くなる天の川
私の実家は過疎化が進む山の中にあります。ポツンと一軒家の一軒家に行く手前の集落のような所です。一人暮らしのお宅が何軒もあります。そんなお一人が昨年亡くなられました。うるさいぐらいに眼の届く方でしたが、ずいぶんお世話になりました、、、。(2020年秋詠)
墓地を背に頭上に蝉の鳴き始む
墓地を後に帰ろうとしたその時に、頭上に張り出した木の上で油蝉が鳴きだした。もう少しゆっくりしろよと言わんばかりに、、、。(2020年秋詠)
新涼のゴトリと自動販売機
休日の人っ子一人いない駐車場脇の自動販売機、缶コーヒーの落ちて来る音が響く。気にする必要は無いのに、なぜかドキッとする、、、。(2020年秋詠)
たつぷりと露吸ひ込んで布の靴
急に秋らしくなった日の早朝の散歩です。ちょっと川縁を歩いて見たくなって、途中で後悔したものの時すでに遅し、、、。(2020年秋詠)
風入れて息吹き返す盆の家
普段は空家の実家、たまに帰ると戸を開けて風を通します。それだけですが家は息を吹き返して深呼吸をしているように感じます。お盆になおさらそう感じるのは先祖の事を思うからかも知れません。申し訳ないとは思っているのです、、、、。(2020年秋詠)
石投げて水音一つ秋の川
秋の川には秋の音が、、、。(2020年秋詠)