真っ青な空の中の雲雀、やっと見つけても、ちょっと気をそらすとすぐに見失ってしまう、、、。(2021年春詠)
月: 2022年3月
鷹鳩と化し鶏の餌をあさる
「鷹化して鳩と為る」面白い季語があるものですね。七十二候のひとつ、啓蟄の第三候で中国の俗信からきたものとの説明があります。掲句、一度使ってみようと思っていたら出会った倉敷での景。鶏と一緒に餌を啄んでいる鷹、ではなくて鳩、、、。(2021年春詠)
まだ尾根に雪のある山彼岸西
やっと暖かくなったと思ったらまた寒くなりましたね。とは言え、暑さ寒さも彼岸まで、今が境目、遠く県境あたりの山々に見える白いものもすぐに、、、。(2021年春詠)
春耕のくるりと回るトラクター
トラクターの句をもう一句。見ていると田圃の端まで来ると、「エイヤッ」と言った感じでくるりと向きを変えるんです。上手いもんです、、、。(2021年春詠)
春耕のどれもゆつくりトラクター
田圃の準備が始まりました、、、。(2021年春詠)
紅白の梅を辿れば山路へと
一山が梅園、登っていくといつの間にか山道に、、、。(2021年春詠)
その下に憩ふ夫婦や桃の花
ご近所の農家のお二人です。かつてお屋敷があった場所だとか。今は畑、農作業の合間に春の日差を受けながら花桃の下で仲良くお茶の時間のようでした。婦唱夫随のご夫婦です、、、。(2021年春詠)
我が庭に狭き空あり初燕
今年の初燕は3月11日でした。散歩から帰って家に入ろうとした時に何やら聞き覚えのある声が、「?燕?」と思って空を見上げましたが声は視界の外、あわてて家の前の道路まで出て見上げると、いましたよ!飛翔も声も確かに燕、早いものです。掲句は昨年、昨年は運よく庭から見えました、、、。(2021年春詠)
春ぼこり目立つ日差の中に寝て
やっと暖かくなってきました。二階の部屋で日差の中に寝転んでいると良い気持ちです。やたらと埃が目につきますが、、、。(2021年春詠)
湧くやうに人現るる春の道
不思議なものですね。暖かくなると急に歩く人が増えてくるのです。朝の散歩、、、。(2021年春詠)