なかなか抜け出せないのが春炬燵、暑いと思いつつ入っているのだから始末が悪い。テレビなんぞ見ているとつい時間が経ってしまいます。傾いた夕日がちょうど座っている位置の側頭部ぐらいにじんわりと当たってくるのです。外を見ると真っ赤な夕日、まるで炬燵に入っているのを責められているような気分になります、、、。(2021年春詠)
月: 2022年3月
猫草の名の苗札も並びけり
昨年の春、某ホームセンターでの句。沢山並ぶ花苗の一角に見つけた「猫草」の苗札、今の時代あっても不思議はないなあと感心してしばし眺めました。丈も揃って柔らかそうな草でした、、、。(2021年春詠)
舞ひ上がる風のひと吹き蝶となる
啓蟄も過ぎましたしそろそろ見られる頃かと思うのですが今年はまだです。今日ぐらいから気温が上がる予報、ほんとにそろそろです、、、。(2021年春詠)
日当れば梅の真白き隣家かな
やっと近所の梅が咲き始めましたよ。掲句は昨年の隣家の梅。日が当たらなくてもきれいですが、日が当たった時の白さは格別です。今年もしばらく勝手に楽しませてもらいます、、、。(2021年春詠)
オリオンの三ツ星隠す春時雨
さっきまで晴れていたと思うのに雨、夜空には星も見えるが、、、。(2021年春詠)
ものの芽の飽かず眺むる日差かな
植えたものも、勝手に生えてきたものも、どんなものになるのかと思うととにかく楽しみ。日差の中でいつの間にか時間が過ぎて行きます、、、。(2021年春詠)
野の草の耐へてをるなり春の霜
昼間は暖かくなりましたが朝はまだまだ。先日も書きましたが植物の不思議、自然の不思議、凍えないように自ら水分を抜いてしおれた状態で寒さに耐えている草たち、、、。(2021年春詠)
カンコンと家建ち上がる春の空
晴れた空に響く掛矢の音、何度聞いても良いものです。よそのお宅ながらつい時間を忘れて見とれてしまいます、、、。(2021年春詠)
日の当る場所が上座の梅見かな
近くの梅園までひとっ走り様子を見に行って来ました。梅まつりの幟は出ているものの、今年は寒かったせいでしょう、花はまだまだの様子。県北の春は遅いのです。駐車場から眺めるだけで帰りました、、、。(2021年春詠)
日差来てとろりと川の水温む
単なる希望的観測のような気もしますが、どうでしょうか、、、?(2021年春詠)