後方遠くから掛矢の音、前の山からその谺、晴れた空によく響く、、、。(2024年冬詠)
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寒夜我が血流以外音のなし
眠られぬ寒い夜の句です。以前にも同じような句を書いたような気が、、、。(2024年冬詠)
猫見上ぐ樹上に冬の鵯の声
樹の下で上を向いて身構えている猫、上には赤い実目当ての賑やかなヒヨドリ。木登り上手だけれど、まだ鳥は獲れないだろうと思った昨年の冬の句。あれから一年、運が良ければ獲れるぐらいに成長しましたよ、、、。(2024年冬詠)
身を縮め烏動かぬ冬木かな
あまりの寒さに動けないのかな、と思った木の上のカラス。こっちだって寒い、、、。(2024年冬詠)
大寒や猫が来たりて膝の上
大寒です。何でもない日常です。その積み重ねの上に春がやって来ます。もう少しの辛抱ですね、、、。(2024年冬詠)
寒灯を背に目薬をなじまする
ほんの一滴だけど結構冷たい目薬。夏ほどではありませんが目薬は必需品、、、。(2024年冬詠)
大霜やいよいよもつて人無き野
普段でも人に会う事が少ない散歩。ましてこの寒さ、好き好んで歩いているのは私だけ、、、。(2024年冬詠)
川涸れて墓標のごとく岩数個
水量が減って川底にあった岩の頭がいくつも水面に覗いている。適度な配置具合がまるで墓標のように見える、、、。(2024年冬詠)
ワイナリー暖炉に太き薪燃えて
今日は大きな火の句です。うっすらと雪化粧をした蒜山高原の「ひるぜんワイナリー」暖炉に本物の薪が赤々と燃えています。火は本物に限る。暖かい、、、。(2023年冬詠)
風花となる青空の欠片かな
寒いですね、ふとこんなふうに考えてしまいました。曇っている空から落ちて来るより晴れた空から落ちて来るほうが風花らしいですね、、、。(2024年冬詠)