偶然とは面白い。交差点で止まり、見るとは無しに目を向けた洒落たビルの正面の自動ドアが開き、いきなり大きな金棒を持った赤鬼が出てきた。次にお多福、続いて神職らしい烏帽子の男性と続く。三人は揃うと何やら話し合って、今度は隣のビルへと入って行った、、、。昔、鬼になって家々を回る、神社の節分のアルバイトがあると聞いた事がある。どうやらそれらしい、、、。(2023年冬詠)
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節分の鬼につぶての袋豆
サラリーマン時代の節分には会社から小さな袋に入った豆と鬼の面が配られる事がありました。一時期だけだったように思いますが、良い時代だったと言うべきなのでしょう、、、。(2022年冬詠)
節分の用意か豆を煎るにほひ
阿知神社の境内に立つと豆を煎る良い匂いが漂っています。その匂いにつられて、、、。<明日に続く>(2015年冬詠)
節分の豆のごとくに融雪剤
やっと節分まで漕ぎ付けました、、、。南の地方では見られないでしょうが、この辺りでは冬の間は一般道でも転ばぬ先の杖の融雪剤が普通に撒かれています。大粒の、豆と言うのはちょっと大げさですが、霰程度はあります。ちょうど節分だったので豆にしちゃいました、、、。(2014年冬詠)
節分や吹きつさらしの刃物砥
今週はまた真冬の寒さが戻ってくるとかで、そう簡単には春はやって来ないようだ。掲句の年の節分は寒風吹きすさぶ寒い日だった。近くのショッピングセンターの前にテントを張り、いつもの刃物砥が来ていた。包丁、鎌、農具等々、所狭しと並べられた商品の奥にグラインダーを置いて、年老いた男が包丁を砥いでいる姿はいかにも寒そうだった、、、。中学生の頃だったか、大きな自転車の後に砥石やもろもろの道具を載せて家々を回る刃物砥を何度か見たことがある。やはり(中学生の目から見ればかも知れないが)老人で、自転車のハンドルには足に紐を付けたペットのカラスを止まらせていた。なぜかその刃物砥とカラスの組み合わせが、絶妙に感じられたものだった、、、。(2012年冬詠)