記憶に残る本の中に、子供の時に図書館で借りたコロボックルの本があります。物語の内容は覚えていないのですが、日本にいる小人の話で、ずいぶん夢心をかきたてられた記憶があります。その記憶がこの句の下地で、大きく茂った蕗の葉を見ると今でも小人のことが頭をよぎるのです。それでさっきコロボックルについて調べてみたら、アイヌ語で「蕗の葉の下の人」という意味と書かれていた、、、。(2014年春詠)
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野球部のかけ声高し夏の雲
(2013年夏詠)
とりあへず出でて東司へ夏の果
(2012年夏詠)
甘酒や男にもある別の顔
(2011年夏詠)
白鷺の首の見渡す青田かな
(2011年夏詠)
鳥と蝉朝の早さを競ひけり
(2013年夏詠)
産土の山また山の晩夏光
(2013年夏詠)
夕端居気づけば暮れてゐる光
(2013年夏詠)
悶々としてムンムンと熱帯夜
(2013年夏詠)
二の丑の在りと鰻の並べられ
(2013年夏詠)