菜園に会話きりなし夏の茱萸

散歩途中にある家庭菜園に植えてある実の生る木の中の一つ、真っ赤な大粒の茱萸がたわわに実っています。美味しそうです。その後のほうから話し声が聞こえてきます。一人は菜園の主、もう一人はその友人でしょう。聞き覚えのあるような、ないような声、、、。(2021年夏詠)

水面の動く浮巣のある辺り

かいつぶりの声はするのですが姿が見えません。大川一枚隔てた向こう岸の崖の下、人間が近づけそうにない、たぶんあの辺に浮巣があるのだろうと想像するのですが、実物はまだ見たことがありません、、、。(2021年夏詠)

銀輪の植田の影も走りけり

水色の大きなランドセルを背負って蚊の鳴くような声で挨拶してくれていた近所の女の子、しばらく見ないので大きくなったろうと思っていたら、先日ヘルメットをかぶって自転車で登校する女子中学生を見かけた。まだ制服も自転車もヘルメットも借りてきたような感じで、すぐにあの女の子だとわかった。早いものです、、、。(2021年夏詠)