秋の蚊を打つてわが血が掌に

コガタアカイエカでは無く、たっぷりと血を吸った大きなヤブカ、膨れた腹のあたりが赤く透けて見え、飛ぶのもやっとという姿。それをパーンと小気味良い音をさせて打つと、開いた掌に血の跡がべっとり。これが血の色だったか、、、と、久しぶりに自分の血を見た瞬間だった、、、。上手く蚊が打てたのも久しぶりだったような、、、。(2011年秋詠)