吊し柿夕日に透ける琥珀色

植えたとも自然に生えてきたとも分からなくなった長年小さな木のままだった柿の木に実が生りだした。それも今年は四個も生って、いち早く色づいている。さてどうしよう。色から見るともう吊るし柿にしても良いほどだが、秋らしい涼しさになってまだ一週間、ちょっと早すぎるような気もする。と悩んでいる今日この頃。掲句は昨年の吊るし柿、、、。(2022年秋詠)

十月や石蕗の葉の緑濃く

土手の桜の木の根元に植えられている石蕗、周囲の草が衰えていく中で葉っぱの緑がよく目立つ。そろそろ莟が出来る頃。石蕗の花は歳時記では冬だが早ければ秋の内にも咲き始める。散歩の楽しみの一つ、、、。(2022年秋詠)