そもそも逃げ足の速い昆虫ではないけれど、この時期になると余計に緩慢な動作に見える。生まれながらにこの色なのか、秋の深まりに従って色が変わるのか知らないが、色もうらぶれて見える、、、。(2022年秋詠)
タグ: 秋
自転車と走る柴犬秋日和
休日の遅めの朝、いつもは出会わない自転車と犬、楽しそう、、、。(2022年秋詠)
三日ほど付けて過ごせし草虱
ひっつき虫をもう一句。洗濯機に入れようとしたジーパンの裾にひっつき虫。つらつら考えてみると、付いたのは三日前のあの時か、、、。(2022年秋詠)
草虱裾を捲ればまたそこに
ひっつき虫、厄介なものですね、、、。(2022年秋詠)
松茸を眺めて帰る道の駅
今年は例年より二週間ばかり遅いとか。そう言えばずいぶん長い間頂いていないような気がします、、、。(2022年秋詠)
刈り残す晩稲一枚朝日さす
近所の田圃です。速いもので周囲の田圃は刈り株から芽が出て、すでに穂まで出来ています、、、。(2022年秋詠)
切通し頭上より降る葛の花
暑かったせいですかね、今年は葛の花が少ないように思います。掲句は昨年、通りかかった切通しの上に迫出した葛の花が風に散るさま。ちょうど春に藤の花が散るのと色も様子も似ている、、、。(2022年秋詠)
押しつぶされさう全天の鰯雲
人間なんて小さなものですね、、、。(2022年秋詠)
栗の毬残し獣の宴跡
栗は好きですが栗を剥くのは苦手です。掲句はその外、栗の毬です。とある所の栗の木の下に明らかに獣の荒らした跡、散らかって残っているのは栗の毬だけ。人間なら靴で毬を踏み広げて実を取り出しますが、獣はどうやって取り出すのでしょうね、、、。(2022年秋詠)
廃屋の二階窓から蔦紅葉
廃屋と言っても郊外の国道沿いの家並の中の一軒、それほど古いようにも見えないが外壁を蔦が這っている。よく見るとその蔦の出所は二階の窓。ガラス窓の内側にも蔦が見える。その蔦が窓の隅の隙間から出てきて外壁を伝って、もうすぐ屋根に届こうとしている。色づいていい感じの蔦紅葉だが、、、。(2022年秋詠)