少し秋らしくなってきました。とくに夕暮れ。薄闇の田圃越しの庭先に見えた反故焚き(たぶん)をする影、、、。(2022年秋詠)
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秋雲や首痛きほど上を向き
少しずつ秋の空になって来ましたね。雲を見るのが楽しみです。それも真上を流れて行く秋の雲、、、。(2022年秋詠)
捨てられし物を隠して草の花
道べりの草が伸びて、名前を知らない花がいろいろ咲いています。短かった時に目立っていたゴミも上手に隠れています、、、。(2022年秋詠)
攻寄せて匂豊かや葛の花
葛の花が咲き始めました。野原にあって圧倒的に強い葛、むせるような匂いも圧倒的です。兎を飼っていた子供の頃には学校から帰ると毎日葛の葉を採りに行きました。栄養価が高くて兎も好んで食べる。採っても採っても尽きる事がない葛にはずいぶんお世話になりました。今は、その葛に苦労しています。刈っても刈っても尽きる事がないので、、、。(2022年秋詠)
稲雀発ちて電車の通過中
雀も負けていませんよ。今年は多いようです。夜明と共に鳴きだして、一斉に近くの田圃へ出かけて行きます。見ていると降るように田圃に降りて行きます。後は器用に稲穂に止まって朝食です。防鳥テープ関係なし、、、。(2022年秋詠)
稲刈の夫婦どちらも負けぬ声
昨日から稲刈が始まりました。今は夫婦二人での作業が多いようです。コンバインの音のする中、お互いにコンバインの音に負けない大きな声でのやりとりが聞こえてきます。こういう時に聞く岡山弁のやりとりはきつくて激しいですね、、、。(2022年秋詠)
右耳も左の耳も虫の声
賑やかです、、、。(2022年秋詠)
靴ひもを直す少年天高し
橋のたもとにランニング姿の少年が数人、楽しそうに話しながら中の一人が靴紐を直している。さあこれから走りに出ようとする所らしい、、、。(2022年秋詠)
自転車の少女眠さう二学期来
九月です。とは言うものの、昔と違って九月一日が二学期の始まりではないらしい。始業式のニュースを見たのは確か一週間ほど前の事。掲句の自転車で眠そうな顔で通り過ぎた少女は確か水色のランドセルで小さな声で「おはよう」と言っていた近所の子、早いものです、、、。(2022年秋詠)
台風の来るてふ朝の空焼けて
次々と台風が発生していますね。掲句は昨年、直接の被害は無く通り過ぎた台風でしたが、来るという日の朝は東の空が真っ赤に焼けていました。きれいすぎて台風と合わないなあ、なんて思いながら朝の散歩に出た記憶があります、、、。(2022年秋詠)