蛇穴を出でとりあへず日を浴ぶる

隣家は女性の三人暮らし、その隣家の前が騒がしい。どうやら蛇が現れたらしく、慌てて家の中に声をかけている。外の声しか聞こえないが、「何とかして!」「そんな事言ったって!」「見てないと家のほうへ来たらどうするん!」、しばらく聞き取れない声がして静かになった。先日の事、、、。(2017年春詠)

まだ穴を出でしばかりか蛇に土

一昨日シマヘビ三匹、昨日は二匹シマヘビと大きな青大将、やっと暖かくなったと思ったらすぐに蛇と出会う季節になってしまった。向こうも驚くだろうがこちらも驚く。心臓に悪い。こればかりは数が少なくなるほうがありがたい、、、。(2016年春詠)

穴出でし蛇が二枚の舌使ふ

掲句は昨年の初お目見えの蛇です。出てきたばかりの蛇は動きが緩慢、観察するにはちょうど良いのです。先の割れた舌をチロチロ動かすのがよく見える。ちなみに今年の初お目見えは4月4日でした。1メートルはありそうな青大将でした、、、。(2015年春詠)

蛇穴を出づ昨日とは違ふやつ

今年は寒暖の差が大きい春だったせいか、ずいぶん早くから蛇の姿を見ました。暖かいからと出てきたら次の日は寒くて、逃げようにも動けないでいる、だからよけいに目に付いたのかも知れません。丸まっていたり、伸びられるだけ伸びていたり、中には折りたたむような形をして日を浴びているのですが、動きが遅いものだからじっくりと観察出来るし、怖くもない。あ、怖くないと思うのは実は早春のこの一時期だけで、蛇は苦手です。今年は数も多そう、今ではほぼ毎日出会います、、、。(2014年春詠)