初詣次第するする終りけり

初春のお慶びを申し上げます 毎年同じ神社に同じように初詣に行きます。我が家で決めた次第を同じように進めます。その事で一年が決まる訳ではありませんが、スムーズに終われば穏やかな一年を暮らせそうな気がします。さて今年は、コロナ禍での初詣、神社の対策次第では我が家の初詣の次第も、、、。(2020年新年詠)

初詣屋台に刃物選びをり

古い句です。真庭市の木山神社、ここへ初詣に行きだして二十五年ほどになります。その間に社務所は新しくなるし、吹きっさらしだった拝殿も板戸で囲われて良くなりました。その代わり境内の屋台はずいぶん減りました。掲句はその減ったお店の一つ、当時出ていた新見市の「松水」と言う鍛冶屋さんです。刃物や鍬や、いろいろ買いましたが、そのどれもが使いやすくて、今でも立派に使えていますよ、、、。(2000年新年詠)

手相見の佳きことばかり初詣

明けましておめでとうございます。本年もかわりませずご愛読のほどをお願い申し上げます。もう二十年を越えますが、初詣は毎年真庭市の木山神社へ行きます。昔は吹きっさらしの本殿でお祓いを受けましたが、今は本殿の風除けはもちろん、立派な社務所が出来て、広い暖房の効いた部屋でお祓いの順番を待ちます。もちろん霊験あらたかです、、、。さて、石段を登りきったところにお店が並びます。その中に毎年同じ鯛焼の店が二軒出ますが、なぜか片方ばかりが繁盛して長蛇の列が出来るのです。もちろん我家も多いほうに並びます。焼き立ての鯛焼って美味しいですね、、、。でも、本当にこちらが美味しいかというと、ある時他の縁日で見かけたこの鯛焼のおっちゃんが、「ここはさっぱり、、、」といった顔で、しょんぼりと鯛焼をひっくり返していたので、まあなんとも言えません。近くには長蛇の列が、、、。(2011年新年詠)