雨蛙どの子も行儀良かりけり

いつも不思議に思うのですが、生まれたて(と言うかオタマジャクシからカエルになりたて)の小さな雨蛙がたくさんやって来ます。こうなるまでどこで過ごしているのでしょうね。どの子も行儀のよい子たちですが、やがて淘汰されて、残るのは僅かです、、、。(2018年夏詠)

滾つ瀬の音に極まる梅雨出水

昨年の豪雨からもう一年、今年も九州では豪雨被害が出ています。ちょうど豪雨の多い時期と言えるのでしょう、ネットで「七夕豪雨」で検索すると昭和49年の静岡での豪雨が出てきます。昨年の豪雨は「平成30年7月豪雨」と言うそうです。掲句は昨年の6月、のんびり構えて詠んだ句です。7月の豪雨の時は川音と、気象庁のデータ画面の変化に一喜一憂していました、、、。(2018年夏詠)

青葉木菟遠く眠りの中を鳴く

掲句は昨年、そう思って考えてみると今年は青葉木菟の声をまだ聴いていない。鳥の声は毎年少しずつ変わって行く。今年は何十年ぶりかで郭公がやって来た。それも一日だけ。何年か前から来だした雪加が今年はよく鳴いている。相変わらず元気なのは行々子、、、。(2018年夏詠)