田舎と言えどもこれは珍しい。昨年の夏、、、。(2023年夏詠)
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田水張る初め小さき染みひとつ
用水路にあふれるほど水が流れ出し、いよいよと思っていると、きれいに起こされて乾いていた田の水口あたりに小さな沁みが出来る。沁みは時間をかけてじわじわと広がり、やがて一晩もすると眩しい一枚の水面となって、朝日を映す、、、。(2023年夏詠)
バンダナの下の老年青嵐
バンダナとサングラスがトレードマークの仙人暮しの友達。とても老人には見えないが、只今脳梗塞でリハビリ中。掲句は昨年、、、。(2023年夏詠)
松落葉しきつめ日差す誓子句碑
所用のついでに立ち寄った衆楽園にある山口誓子の句碑「絲桜水にも地にも枝を垂れ」、絲桜はすでに葉桜、、、。(2023年夏詠)
黄菖蒲や水に日の斑のゆるる風
河原に自生している黄菖蒲、今が最盛期ちょっと過ぎぐらいでしょうか。昼間の日差にちょっと疲れは見えますが、風の水辺は気持ち良い、、、。(2023年夏詠)
蕗剥くやひと月前の記事広げ
草刈の前に一回目の蕗の収穫、我が家の年中行事です。当然ですが、草刈も収穫した蕗の始末も私の仕事、軒下のテーブルに古新聞を広げて、、、。(2023年春詠)
老いし腕さらす五月の風の中
使うようにと日焼け止めクリームを渡されてはいるが、どうも性に合わない。ついついそのまま出かけてしまう。このほうが五月の風は気持ち良い、、、。(2023年夏詠)
やはらかく風に鳴る音柿若葉
今年はなんだか木々の成長が早いように思うのは私だけでしょうか?柿の若葉が風にさわさわ音をたてています。気持ちの良い音です、、、。(2023年夏詠)
後悔は糸ほどの蛇踏みしこと
細くて蚯蚓よりも小さい蛇。もう少し大きければ躊躇するのですが、反射的に足が、、、。(2023年夏詠)
青嵐山裏返しうらがへし
川向うにある初夏の雑木山、こんな感じです。杉やヒノキではこうはいきません、、、。(2023年夏詠)