今はドローンからの映像で度々上から見せてくれますが、基本的に人間が自分の眼で見えるのは下から。花に隠れた樹上には鳥の声がしています。羽ある鳥が羨ましいと思う桜の季節です、、、。(2022年春詠)
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ふり返り見るは幾年朝桜
この齢になるとどうしても先を見るより過去を振り返る事が多くなるような気がします。よちよち歩きの子を連れて歩き初め、子が犬に変わり、今では一人で歩き、毎年毎朝立ち止まって同じ木の花を眺めます。私の背丈ほどだった桜の若木もいまでは大きな古木、お互いに年を取ったねとつい話しかけてしまいます、、、。(2022年春詠)
花冷や町家の長き三和土土間
たいてい桜が咲いている間に一度や二度は寒い日がありますね。特に県北、暖かいつもりで出かけるとひどい目に合います。多めに着込んで出かけるのがおすすめです、、、。(2022年春詠)
反故焚いて昇る煙や養花天
咲きましたね。早すぎて準備が遅れてしまいました。今年もしばらく桜の句を、、、。(2022年春詠)
ゴムボール残る砂場に春の雨
忘れ物の白いボールが砂場に濡れている。今年ならWBC絡みとなるのでしょうが、昨年の春の句です、、、。(2022年春詠)
盆地なり四方に笑ふ山がある
盆地だから当たり前ですが、今住んでいる所はどちらを向いても山です。冬は寒く、夏は暑い、今が最高、、、。(2022年春詠)
海峡に尾を引く汽笛春の霧
菜種梅雨とか。ちょっとはっきりしない空模様が続いていますね、、、。(2022年春詠)
末黒野の黒より黒き烏かな
焼こうとして焼けたのか、野焼きの失敗か、一日にして黒く変わった野原。その焼け跡に餌を求めて烏が歩いている。黒の中に黒だが、明らかにその黒さが違う。改めて烏の色を実感、、、。(2022年春詠)
囀に目覚め一番列車来る
夜明が早くなりましたね。始発が通るのがだいたい5時45分頃です。冬の間は始発が先、夏は鳥の声が先、今がちょうどその中間です。今朝はほぼ同時でしたよ、、、。(2022年春詠)
若冲の鶏の鳴く日永かな
見事な雄鶏の声、思わず伊藤若冲の鶏の絵の、それも眼光鋭い顔が浮かんで来ましたよ、、、。(2022年春詠)