着ぶくれて古本市の人となる

毎年冬に図書館の主催で古本市があります。古くなった図書館の本や一般市民から寄贈されたを無料でもらえます。昔はずいぶん大規模で、市内の空き店舗を何軒も使って開催されていました。「えっ、こんな本も!」というような良い本もたくさんありました。最近は寄贈される本も少ないのでしょう、一ヶ所だけになり、寂しくなりました。それでも毎年楽しみにしています。今年も復刻版の本がまとめてあったので、三十冊ほど貰って来ました。「碧梧桐句集 大須賀乙字選」なんていう復刻版もあります、、、。(2008年冬詠)

着ぶくれて記念撮影押し合へり

津山市の文学の俳句部門で賞をいただいたのが2002年です。文化センターの会議室でセレモニーがあった後、ホールの玄関前に出て記念撮影がありました。西東三鬼の「花冷・・・」の句碑が見えるあたりです。その時に出来たのがこの句です。花冷どころか11月の寒い日でした、、、。その前年に佳作を頂きましたが、その時には「俳句はネットで、、、」と言うと、何人かの方から奇異な眼差しが返って来ました。一年経ってやっとネットでの俳句が認知され始めたのでしょう、この時には素直に受け入れていただけました。(2002年冬詠)