穂芒の陰れば銀の色失せて

ずっと昔は田圃だったが、建設会社の土地になったらしく、造成されて一時は建築資材が置かれたりしていた。そのうち土が搬入されるようになり、いつの間にか小高い丘のようになってしまった。それもほったらかしで、いろいろな草が見られるようになった。草にも入れ替わりがあり、一時は月見草であったり背高泡立草だったりしたが、ここ二三年は薄が勢力を伸ばしてきた。今年は大分薄原らしくなってきた。ずいぶん広い土地なので、これが薄に覆われたら壮観だろうなあ、と楽しみにしているのは私一人だろう、、、。(2012年秋詠)