翡翠の川一突きの音立つる

掲句は昨年見たカワセミ、今年は先日ミサゴが漁をする場面に出くわしました。カワセミの立てる音は気づかないほどの小さな音ですが、ミサゴの場合は驚くほど大きな音をさせて水面にぶつかります。残念ながら三度ほど挑戦して何も捕れずに去って行きました。以前一度大きな鯉を捕らえて空高く悠々と去って行く場面に出会った事があります。それ以来で、もう生息していないかも知れないと思っていただけにうれしい出会いではありました、、、。(2019年夏詠)

翡翠の来る川筋にある暮らし

「見てっ!」と言う風に少しだけ鳴いて、あとは一直線に川を渡っていく。川の中央付近で少し高度を下げ、しばらく瑠璃色の背を見せる。「おっ、翡翠」と気づく頃にはもう再び高度を上げ、そのまま向こう岸の茂みに消えてしまう。翡翠は比較的人家に近いところに居るが、警戒心は強く、なかなかじっくりと観察は出来ない。鳥に警戒されないようになれたら楽しいだろうと常々思っているが、なかなか、、、。(2014年夏詠)