石碑に彫られた昭和の文字、思えば今は令和、また昭和が遠くなったと思った昨年の句、、、。(2019年秋詠)
初秋の山路曲がれば日照雨かな
昨年の8月23日の句、今日あたり一雨欲しいところです、、、。(2019年秋)
あぶくばかり流れて秋の旱川
旱で水量が減り、濃縮された水が泡になって川一面に広がるのかと思うぐらいに、秋口になると一時期こんな現象が現れる、、、。(2019年秋詠)
草原の綻びのごと秋の蛇
土手の上から眺めていた草原に見つけた蛇、静かに静かに、その綻びは移動して行った、、。(2019年秋詠)
一人ゆく一人の音や旱草
一人で散歩するようになった頃の句です。先日久し振りにその河原を歩くと、今年は蛇が少ない。蛇の衣にも出会わない。まあそのほうが良いのですが、、、。(2019年秋詠)
すれ違ふ人もずぶ濡れ秋驟雨
旱続きで雨が恋しくなって来ました。ゲリラ豪雨、とまでは行かない適度な雨が欲しいものです、、、。掲句は昨年、、、。(2019年秋詠)
捗らぬ雑事あれこれ秋暑し
と言うほど大した事ではありませんが、こう暑くては、、、。(2019年秋詠)
ぼろ靴の布沁みとほる朝の露
朝露の季節です。ちょっと道を替えて河川敷の草の中へ入るともう大変、履き古した靴の中の靴下まで濡れてしまいます。後悔する瞬間ですが、少したてばまた同じところへ、、、。(2019年秋詠)
台風一過ねじ巻きなほす掛時計
終戦記念日ですがふさわしい句が見当たらず、こんな句を、、、。(2019年秋詠)
無人駅帰燕の後の巣がひとつ
早いものですね。燕が高いところを舞いだしました。南へ帰る日が近づいたのでしょう。掲句は昨年の秋初め、津山線の某駅で、、、。(2019年秋詠)