そろそろシーズンです。おかしな物で、猫が家にばかりいるとどこか悪いのではないかと心配になったりする、、、。(2019年春詠)
抜道のいつよりそこに藪椿
神社裏の杜を抜ける小径、久し振りに通ったら藪椿が咲いていた。腰ほどの高さの幼木、花が咲いていなかったら気付かなかっただろう、、、。(2019年春詠)
CDの返す春光虹色に
鳥避けに吊るしてあるCDが風に揺れてキラキラキラキラ、、、。(2019年春詠)
立春大吉鳥が歌ふよ電線に
何はともあれ、立春です、、、!(2019年春詠)
今年はや反省ばかり鬼やらふ
節分です。去年は正月から反省する事ばかりでした。今年は?同じような感じかな、、、。(2018年冬詠)
電線の春待つ鵙の声やさし
春が近くなると鵙は見かけによらず優しく呟くような声で鳴くようになる。聞いただけでは鵙とは分からない。あまりに佳い声なので見上げると、立派な大きな鵙。何だか騙されたような気が、、、。(2018年冬詠)
待春の畑に燃やす豆の殻
そろそろ春の準備が始まっている。畑の枯れた雑草と一緒に残されていた収穫後の豆殻が燃やされている。豆殻は燃やすとパチパチと爆ぜる音がして良く燃える。いかにも待春の火という感じがする、、、。(2018年冬詠)
早梅や窓より漏るる女声
梅の花を見つけて立ち止まった道沿いにお宅の、閉まった窓の中から聞えてきたのは女性同士の話し声。しばらくとどまってゆっくりと花を観察したかったのですが、なんだか立ち聞きしているような気分になって、早々にその場を離れてしまいました、、、。(2018年冬詠)
近づけば離れて川の浮寝鳥
川の中の数羽の鴨が羽根の中に首を入れて眠っている(ように見える)。脅かすつもりはさらさら無く、静かに側を通り過ぎようと歩いて行くと、どの鴨もその姿のまま静かに岸を離れていく。それも、こちらが近づいた分ほどの距離を、、、。(2018年冬詠)
明るくて暗くて雪の夜明かな
いつもと違う明るさ、暗さ。雪の積もった朝はいつもこんな感じ。これも昨年の句、、、。(2018年冬詠)